プラスチックの何がいけないの?【添加剤編】
こんにちは。mirawingsではプラスチックフリー商品を中心に販売していますが、私たちの身の回りには、食品の包装から食器から生活用品のほとんどにプラスチックが使われています。
これだけ多くのプラスチックが使われていて避ける方が難しいくらいなのに、なぜプラスチックを避けた方がいいのか?
理由はいくつかあるのですが、今回はプラスチックに含まれる「添加剤」について詳しくお話させて頂きたいと思います。
ープラスチックに含まれる添加剤ー
プラスチックには、加工しやすくする為や、品質を保つ為に、いろいろな添加剤が使われています。
それらは溶け出してくることがあるので注意が必要です。
中には「環境ホルモン」という、人間や、他の生き物の体に良くない作用があるものもあります。
どんな種類の添加剤があるのか
・やわらかくする
・色をつける
・紫外線を吸収して劣化を防ぐ
・燃えにくくする
・カビを防ぐ
ー環境ホルモンが体に入るとどうなるのかー
私たちの体では、色々なホルモンが働いていて、健康を保っています。
ところが環境ホルモンは、本物のホルモンと似ていて、体に間違った指令を出します。
動物ではオスがメス化したり、子どもができにくくなるなどの影響が報告されています。人間にも、妊娠中の赤ちゃんの育ちを阻害する、精子が減る、乳がんになりやすくなる、というような可能性があります。
ーどんなプラスチックから添加剤はどのように出てくるの?ー
・お弁当箱、保存容器
→油分の多い食べ物が入ったプラスチック容器を、レンジで温めると、添加剤が溶け出すことがあります。
・ラップ、食品保存袋
→油分が多かったり、熱い食べ物に使うと、食べ物に添加剤がついてしまうことがあります。
・缶詰め
→缶詰めの内側はプラスチックでコーティングされています。その添加剤が食品によって(酸性の強いものなど)溶け出すことがあります。
・カップ麺
→お湯を入れると、容器の添加剤が溶け出すことがあります。
・アイスクリーム
→冷たいものも安全とは限りません。アイスクリームの脂肪分が袋に触れて、添加剤が溶け出すこともあります。
・衛生用手袋
→調理用の使い捨て手袋も、油分が多い食品に触れると、添加剤が溶け出す心配があります。
・埋め立てられた土地や水
→プラスチックを埋めたり燃やした場所も添加剤で汚染されてしまいます。プラスチックから出た環境ホルモンが、川や地下水に溶け出すこともあります。
ーまとめー
プラスチックは本当に色んな種類がありますが、さまざまな添加剤も含まれています。添加剤には人や動物に良くない作用をもたらすものもあります。
それらの多くは熱を加えたり、油分脂肪分に触れることで溶け出す可能性があ流ので、プラスチックの扱い方に注意したり、プラスチック製品をなるべく避けることで多少防ぐことができるのではと思います。
参考文献
「プラスチック・フリー生活 今すぐできる小さな革命」
(シャンタル・プラモンドン、ジェイ・シンハ / 著、服部雄一郎 / 訳)
「プラスチックモンスターをやっつけよう!きみが地球のためにできること」
(高田秀重 / 監修、クレヨンハウス編集部 / 編)